太陽光パネルの設置によって、建物の外観やデザイン性に影響が出ることはあるのか?

A. 屋根に設置する太陽光パネルは外観への大きな影響はないと考えています。特に敷地内に設置するソーラーカーポートは、むしろ環境への配慮をアピールする手段としても注目されています。

要約

細心の配慮で外観影響を最小化:
太陽光パネル設置は建物デザインを損なうリスクが低く、ソーラーカーポートなどではむしろ環境配慮をアピールしやすい例も多い。パネル設置の際には微妙なズレにもこだわり、丁寧な測定と調整で美観と品質を両立している。また、並びの揃え方や傾きなどを厳格にチェックし、結果的にお客様の満足度や安全性にも寄与する。

正確な施工がトラブルを防ぐ:
設計図通りにミリ単位までのズレを抑え、将来の設備増設やスペース利用を想定した仕上がりを実現する。わずかな傾きや寸法の違いでも、積み重なれば重大な支障につながり得るが、恒電社では職人技と厳格な教育方針を徹底。美観と安全を両立させることで、お客様の利便性や安心感を高められる。

解説者

蛎崎 泰祐
施工管理職

蛎崎 泰祐

新卒からSIerとしてIT業界を経験する。2018年に恒電社へ参画してからは事業部を横断して活躍し、エネルギーマネジメント事業部の立ち上げに貢献。現在は施工管理職としてシステム設計から、工程・安全・現場管理を一貫して担当している。徹底したリスク管理と持ち前の柔らかい人柄で、社内外を繋げ動かすハブとして活躍中。

インタビュアー

原澤陽
合同会社HARAFUJI

原澤陽

合同会社HARAFUJI・COO。マーケティングを中心に、企業の戦略および戦術支援事業に従事。
2022年から恒電社のマーケティングも担当し、電気や太陽光発電のことを、各関連分野のエキスパートに直接ヒアリングをしながら、できる限り分かりやすい表現と専門的な視点の両立を重視した情報発信に取り組んでいる。

太陽光パネルの設置が建物の外観やデザイン性に影響を及ぼす可能性

━━━屋根や駐車場に太陽光パネルを設置すると、建物の外観が悪くなってしまうのではないかと心配しています。やはり、見た目に影響はあるのでしょうか?

心配されるお気持ちはよくわかりますが、実際のところ、外観への悪影響はほとんどないと考えています。

もちろん、最終的にはお客様のご判断になりますが、これまでの事例でも、屋根上に設置された太陽光パネルについて「見た目が悪い」といった懸念をいただいたことはほとんどありません。

特にソーラーカーポート(駐車場に設置するタイプ)を導入されるお客様の場合は、環境意識の高い企業様が多く、むしろ太陽光発電設備を“外部に見せていきたい”という声をいただくこともあります。

恒電社としても、太陽光発電システムの導入は企業の脱炭素経営の象徴として、積極的に外部へ発信すべき取り組みだと考えています。

とはいえ「お客様ご自身でPRしていくことがなかなか難しい場合」もあると思います。

よって、工事完了後には恒電社にてドローン撮影を実施し、整備された屋根上やソーラーカーポートの写真・動画をご提供したり、導入背景や狙いを伺うインタビュー記事の作成・発信を行うなど、設備そのものだけでなく「環境への取り組み」としての価値を最大限に引き出すの支援を積極的に行っております。

ソーラーカーポート|導入事例

外観を意識した工夫

━━━パネルを設置する際に、外観を意識して工夫されている点はありますか?

太陽光パネルを設置する際は、並びにズレが生じないよう細心の注意を払っています。これは建設業特有のこだわりかもしれませんが、電気工事業として機器の「水平」「垂直」を正確に仕上げるのは基本中の基本だと考えています。

わずかな傾きでも計測機器を用いて微調整し、見た目に影響が出ないよう仕上げる。こうしたこだわりは当社の品質基準であり、恒電社の教育でも徹底している部分です。

━━━なぜ、そのような意識を持つようになったのですか。

恥ずかしながら、私自身も入社当初はわずかな傾きに気づけないこともありました。しかし、現場を回る中で弊社の高橋から繰り返しアドバイスを受けるうちに、「これは少し曲がっている」と自分の中に“違和感”を感じ取る感覚が育っていったと感じています。

また、このような丁寧な施工姿勢は恒電社だけでなく、施工を依頼している協力業者の皆さんにも共有されています。

━━━そのような細部へのこだわりには、どんなメリットがあるとお考えですか?

太陽光パネルの設置に限らず、建築物の施工では設計図どおりの寸法通りに仕上げることが理想であり、当然の責務でもあります。

たとえば、柱の位置がわずか5mmずれるだけで建物の構造や設備配置に支障が出るように、太陽光パネルの設置においても、図面通りに正確に設置することが、ひとつの重要なゴールです。

━━━1mmのズレが積み重なると、将来的なトラブルにつながる可能性もありますでしょうか?

極端な例として、図面上ではパネル間の間隔を1,500mm空ける設計だったのに、実際には1,300mmしか確保されていなかったというケースを想像してみてください。

仮に今後、このスペースに他の業者が室外機などの設備を設置しようとした場合、寸法が足りず、機器が入らないというトラブルが発生する可能性があります。

こうした事態を防ぐためにも、当たり前ですが図面通りに施工することは、最終的にはお客様の利便性や安全性に直結するとても重要な要素です。

もちろん、1mmのズレが安全性に直接関わるかというと、そうではない場合もあります。でも、それを「気になる」「整えるべき」と思える感覚こそが、職人の美意識であり“職人技”だと感じています。

この記事を書いた人

岩見啓明
株式会社恒電社

岩見啓明

クリエイター。恒電社では動画、記事、広報、企画、セミナー運営、デジタル広告と幅広く施策を担当。個人では登録者数1万人超えのYouTubeチャンネルを運用した経験の他、SDGsの啓蒙活動で国連に表彰された経歴を持つ。2023年に二等無人航空機操縦士(ドローンの国家資格)、2025年に第二種電気工事士資格を取得。

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