【代表インタビュー】恒電社が創業より大切にしている想い
更新日:2022年12月19日
2022年7月、弊社代表恒石にインタビューを行いました。
埼玉県を中心に、自家消費型太陽光発電の設置事業など、「電気のプロ」として事業を展開してきた弊社。
創業の経緯や、再生可能エネルギーへの需要が高まる現代、そして未来への展望も語っています。
また、パートナー企業となっているJリーグのクラブ、大宮アルディージャとの関係についても、詳しく聞きましたので、ぜひご覧頂けますと幸いです。
目次
恒電社の創業当時
恒電社の創業に至るまでの経緯を聞かせてください。
もともと、私は高知県の出身で実家が小さな町の家電屋さんだったんです。
お袋と親父が、お客さんに冷蔵庫やテレビを売ったり、「新しいものが出たよ」って配達に行く時に「手が足りないから手伝ってくれ」ということで、よく一緒に行ってたんです。
例えば、古いテレビを新しいものに入れ替えて、コンセント差して、電源をつけた瞬間にお客さんがすごい喜ぶんですよ。そういうのを色々なところで見てて「すごい面白い仕事だな」と。
「お客さんこんなに喜んでくれるんだ」と、幼いながらに見てて、すごく記憶に残っていました。
16歳ぐらいの時に「やっぱり俺も電気屋になりたい」という思いが強くなって、高校卒業後、東京の電気の学校に通い始めました。
そこは、家電の修理と電気の配線工事の2つを学ぶところだったんですね。
学校で資格も取って、東京の電気屋さんで7年間ほど修業をした後に、ご縁をいただいて埼玉県で電気工事の会社として起業しました。
―当時はどんな想いで働かれていたのですか?
電気に関わる全てのことをやりたかったんですよ。
できないっていうのが嫌で、お客さんに「こういうことできる?」って言われたら、電気に関わることだったら何でもやりたいと、すごく強く思ってました。
知らないことを一生懸命学んで、できるようになるために勉強するっていうのをすごくやってきました。
―具体的にはどのような業務を行われていたのでしょうか?
電気工事って言っても、パッと分かりづらいと思うんですけれども…
照明、エアコン、コンセントで使うものの配線をするのが電気の配線工事と言われる工事なんです。
スタートは住宅型太陽光発電
太陽光発電事業を始めたきっかけを教えてください。
色々なお客様に提案をさせていただく中で、2005年にお客様から1本の電話がかかってきました。
「最近、訪問販売の業者さんが太陽光発電をつけたら電気代がお得になるからつけないか? ってすごく来るんだよね。」って。
「内容を聞いたら素晴らしいんだけど、どうしても近くの業者さんじゃなくて心配だから、今までお世話になっている恒電社さんやってないかなと思って電話したんだけど…。」
ですが….やってなかったんです。
「これはまずい」と思いました。
残念ながら「すません、ちょっとまだやっていないんです」とお断りしたんですけれども、もともと電気に関わることだったら 何でもやりたいと思っていたので、これは電気工事屋として、太陽光発電を学ぶしかないなと思って、そこから学んだんです。
そのお客様に言われたんですよ。
「電気を作る装置なのに 電気屋さんができないっておかしくない?」って。
ちょっと恥ずかしくなっちゃったんですけど「よし、これで学ぶぞ」と気合が入りました。
社員全員で研修に行って「太陽光発電できるようになろう」って形で始めましたね。
実際に太陽光発電事業を開始後の反響はいかがでしたか?
2009年に住宅用の太陽光のブームが訪れて、うちにも、ものすごい問い合わせが入るようになりました。
おかげさまで、たくさんの受注をいただいて、相当な数納めさせていただきました。
折しも、2012年「再生可能エネルギー特措法」が施行されました。
太陽光発電で発電した電気はすべて国が買い取りますよという制度ができ上がったんです。
この特措法が施行されて、今まで住宅用の太陽光発電設備をやっていた業者さんが一気に産業用の太陽光発電の業界にも参入してきました。
産業用太陽光は「メガソーラー」とも呼ばれます。
住宅の太陽光といったら4〜5kWなんですけど、1000kWとか2000kWとか、そういう大規模な太陽光発電設備をやろうっていって、多くの業者が新しく参入してきたということが起こりましたね。
我々も遅れちゃいけないってことで、産業用の太陽光を一生懸命また勉強して、いろんなところで提案をして、2012年からダァーっとやってきたということです。
法人向け自家消費型太陽光発電事業の開始
その後、法人向け自家消費型太陽光発電を始めた経緯と恒電社の強みを教えてください。
やっぱり時代背景があって、国のいろいろな政策や、税制優遇措置の後押しもありました。
色々な企業さんの「電気料金を削減したい」とか「屋根の上に太陽光発電設備を載せたい」というニーズが高まってきたので、我々はそれに取り組むようになりました。
取り組んでいっている中で「恒電社の強みって何だろうな?」と考えると、2つありました。
「スピード感を持ってお客様のニーズに対応できること」。
もう一つは「提案に具体性があること」です。
この2つが実現できるのは、まさにうちが電気工事屋だったところが大きいんじゃないかなと思っています。
電気工事屋なので、お客様の設備がどんなふうに使われてるか、電力の”消費”のことがすぐ分かるんですね。それがスピード感を持ってご提案できることになると思います。
どんな設備をどう使っているのか全部分かりますので「お客様にマッチした太陽光発電設備の容量を正確に提案ができる」ということに繋がります。
―その他、自社ならではの強みや良さだと考えることはありますか?
当たり前のことですが、「お客さんに対して無理に売り込まない」っていうのが、うちの会社の伝統的な良さなんじゃないかなと思っています。
例えば 自家消費型太陽光も屋根いっぱいに載せれば良いってもんじゃなくて、実際にお客様がどんな使い方をしているのかというところにきちんと合わせていく。
場合によっては 屋根の上に500kWも載っかるのに「いやいや、そんなお客さんに使ってないので、100kWぐらいの設備で十分ですよ」という提案をしていくのが、うちの良さなんじゃないかなと思っています。
創業以来、商売をさせていただく中で「正々堂々」を大事にしています。
「その瞬間に売れれば良いや」というようなことをやったら、今年で30年になりますけど、そんなに長く続かなかったと思うんですよ。
その時々のお客様に一番合ったことを、きちんと提案していくことを、大事にしてきているので、今でもそれを皆さんから信頼いただいています。
結果として、次から次へとご紹介いただけますし、それがうちの商売としての売りなんじゃないかなと感じております。
恒電社の今後のビジョンを教えてください。
社会が2050年のカーボンニュートラルに向かっている今、脱炭素や、太陽光発電の導入に関して、多くの企業様、最近だと行政からも様々なお問い合わせ・ご相談を頂くようになってきました。
そういった社会の課題を解決するために、恒電社は、創業当時からの想いである「正々堂々」と「でんきの力ですべての人を幸せにする」という二つの思いを大切にしながら、引き続き、埼玉県の企業を代表して再生可能エネルギーの普及に貢献をしていきたいと考えています。
大宮アルディージャのスポンサー(パートナー企業)として
大宮アルディージャに興味を持ったきっかけを教えていただけますか?
かなり前の話になるんですけど、今から20年ほど前、私の長男が「サッカーがやりたい」と、地元のスポーツ少年団に入団したんですね。
その時にコーチの人手が足りないということで、多少ちょっとかじってたので「じゃ、手伝いますよ」ってことで、お父さんコーチという形でサッカーの少年団のコーチを始めました。
それから今は20年経つんですけど、今代表を仰せつかっておりまして、この20年間にものすごい数のサッカーの関係者と仲良くさせて頂きました。
その中に大宮アルディージャの指導者の方達もいまして、非常に仲良くして頂いていまして、そんなきっかけから大宮アルディージャさんのことを好きになったということですね。
―スポンサーを実際に開始されたのはいつですか?
2018年だったかと思います。
少年団の小学生って凄い純粋で「大人になったら何になりたい?」って聞くと、ほとんどの人が「Jリーガー!」「日本代表になりたい!」と手を挙げて言うんですね。
Jリーグの世界、Jリーガーって、ものすごい夢のある仕事なんだなと改めて思いました。
そういった子供達を預かっている代表として、何かJリーグにお役に立てることがないか色々考えてたんですけど、それだったら大宮アルディージャをスポンサードする形で応援してみたいなという風に思い始めたのがきっかけですね。
―最近では大宮に支社も出されていますよね?
そうですね。3月に作りました。
ちょうど大宮駅とNACKファイブスタジアムのちょうど中間にありまして、ホーム戦の前に、たくさんの大宮アルディージャのサポーターの方が通られるんですね。
それを見ながら一緒に応援しているっていうのが、これがまた喜びになって非常に楽しいですね。
―実際に観戦もよくされるんですか?
殆どのホームゲームは観ています。
何ならアウェイもできる限り行くようにしてます。
スポンサーを始めてみて、始める前とチームに対する印象の違いとかありますか?
2つあります。
スポンサードを始める前は、試合を観に行っても、その試合の中で選手のほうしか見えていなかったんです。
しかし、お付き合いしてみると、裏方でものすごい数の人たちが、チームの為、クラブの為に動いている、頑張っていることを知りました。彼らは試合以外にも、社会貢献のために色々なことをやってます。これは素晴らしいことだと思う。
もう一つが、先ほどお話した、スポーツ少年団の延長線上にあるのがJリーガーという部分ですね。
みんなが目指してる選手の方達と話しても、やっぱり昔は少年団の選手だった訳ですよ。
そういった人が成長して、立派なJリーガーになっている。
話をすると、きちっとした社会的な立場で、僕らはプロのスポーツ選手としてやってるんだという想いを聞かせてもらうと「あぁ、素晴らしいクラブチームだな」と思います。
それがやる前とやった後が思いっきり変わったことですね。
―大宮は街全体でアルディージャを応援している印象もありますね。
大宮アルディージャってものすごい地域を大切にしているんですよ。
例えば、一つの例で言うと、試合が終わったら、大宮の繁華街の各商店に入って行って「今日は〇対〇で勝ちました」「残念ながら負けました」って挨拶して回ってるんですよ。
これには僕ビックリして、こういったことがやっぱり地域を愛していくクラブであり、地域もクラブを愛してくれる関係が出来上がっているんじゃないかなと思ったんですね。素晴らしいことだと思います。
ー今後もアルディージャさんをスポンサードしていく上で、恒電社として、大宮やさいたま市にどう貢献して、どう関わっていきたいですか?
大宮アルディージャは今、ABC(アルディージャ・ビジネス・クラブ)というパートナー企業の集まりがあるんですね。
そこは今、全部で150社を超える企業が集まって、みんなで地域貢献などの活動をしていこうよっていう会なんです。
私も2018年に入りまして、今幹事を務めさせていただいているんですけども、今様々な活動をしています。
例えば、ゴミ拾いをしたりとか、あるいは「ビジネスマッチング」といいまして、企業と企業が仕事の融通をし合おうだとか、新しいものを作っていこうだとか…。
この大宮の街で、クラブを頂点として、我々がどうやってより良い地域をつくっていくかっていうことを社会課題も含めて解決していこうとしています。
昨今言われてるSDGsの一つ一つ、17個の課題を、大宮アルディージャの傘の下でみんなで解決していこうと、恒電社もその中の一助になれればと考えています。