導入事例 株式会社中央食品工業

【導入事例】株式会社中央食品工業が自家消費型太陽光発電を導入。ロッテ社のチョコレート製造も手掛ける食品企業が工場に導入したワケとは?|埼玉県蓮田市

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【要約】SDGs宣言の一環として、製造時の温室効果ガス削減を目指し、自家消費型太陽光発電を導入

株式会社中央食品工業について: 株式会社中央食品工業は創業から約60年を迎える同社は、チョコレート菓子の加工生産、食品加工小分包装、各種商品のセット包装を主に行っています。売上の約7割をロッテ社が占め、チョコレート製造から包装までを一貫して手掛ける同社。自社オリジナル商品へも展開を拡げるほか、有名アミューズメントパーク向けのチョコレート製造包装など、主にOEM(委託製造)を中心とした形態で事業を営んでいます。

自家消費型太陽光発電を導入した理由: 企業としてSDGs宣言を行い、その一環として製造時に発生する温室効果ガスの削減に取り組むため、自家消費型太陽光発電の導入を検討した株式会社中央食品工業。同じ蓮田市に拠点を構える株式会社岩崎食品工業が、恒電社で自家消費型太陽光発電を導入した事例を知り、恒電社に問い合わせを行ったといいます。複数の業者と比較検討した結果、恒電社の実績や地理的な近さから、同社に発注を決定しました。

今後の展望: 2024年9月に新社屋の完成を予定しており、直売店の設置や託児所の併設を計画している同社。これにより、地域経済への貢献や従業員の働きやすい環境の整備を目指しています。また、品質管理を最重要視し、最新設備への投資や専門家の雇用を通じて、業界水準の品質管理を徹底しています。今後も、地域や従業員のために良い環境を作ることを使命とし、実直な取り組みを進めていく方針です。

食料品製造業|株式会社中央食品工業様

長年ロッテ社のチョコレート製造を手掛ける埼玉県の企業、株式会社中央食品工業様は、2024年1月に自社工場の屋根に自家消費型太陽光発電設備を導入しました。

会社同士が距離的に近かったこと、そして同じ蓮田市に拠点を構える岩崎食品工業さんが恒電社さんで自家消費型太陽光発電を導入したという記事を拝見して、恒電社さんなら安心できそうと思い、早速問い合わせをしました。」

そう語るのは、代表取締役社長 横田一弘様。

自家消費型太陽光発電設備の導入に至った背景、またEPC業者を選定する上で考えたこと。

そして、今後“企業としてどのような会社を目指していくのか?”など、未来についてのお話も伺いました。

大手菓子メーカーを「品質」で支える

━━━御社の事業について教えてください。

弊社はチョコレート菓子の加工生産、食品加工小分包装、各種商品のセット包装を主に行っています。

売上の7割ほどがロッテ様で、当社のチョコレート製造から包装までを行っています。それ以外では、有名アミューズメントパークなどのチョコレート製造包装も行なっている企業です。

自社のオリジナル商品も多少はありますが、あくまでも弊社はメーカーではないので、基本的にはOEM、つまり委託での製造加工がメインとなります。

創業から約60年が経過していますが、実は「建築業」からスタートしました。

その後、とあるきっかけがあり食品業界に参入し、今では食品業界の企業として約40年ほどとなります。

━━━きっかけとはどのようなものだったのでしょうか?

実は、私の母親が時間に余裕があった頃に内職を始めたことが食品業界に参入するきっかけだったんです。

その内職において、ロッテ様の仕事を間接的に受けるようになりました。それがロッテ様とのお付き合いのスタートです。

その後、弊社工場をさらに拡大してからは、ロッテ様の仕事を“直接的”に行うようになりました。

━━━直接的に委託を受けるのは珍しいのでしょうか?

なかなか珍しいと思います。

現在、ロッテ様のチョコレートを扱う直接委託先企業(協力工場)が全国に16社ほどありますが、その中でも私たちは一番歴史のある企業だと伺っています。

━━━そうだったんですね。御社が長くして選ばれている理由はどの部分にありますでしょうか?

私たちはチョコレート菓子の製造から包装までを行っていますが、このように一気通貫でサービスを提供している企業は珍しいと思います。

製造に特化した企業、包装に特化した企業はありますが、私たちのように製造から包装まで一貫して行っている会社は特殊だと思いますね。

製造されたチョコレート
各社の様々な商品群

そういった点もあり、特にロッテ様とは非常に長いお付き合いをさせて頂いております。

まず、弊社の創業地は浦和です。

ロッテ様の浦和工場の近くに私たちが拠点を構えていたこともあり、最も距離が近い委託先企業として選ばれていました。

今でいう人材派遣のような形で、私たちの社員がロッテ様の浦和工場に行き、ライン業務を行っていましたね。

工場同士が距離的に近いという点からも重宝して頂けていたのかと思います。

━━━そこから現在に至るまでにロッテ社とは長いお付き合いがあると思いますが、始まりから今に至るまで継続的にお取引はあったのでしょうか?

実はお取引がほとんど途絶えてしまった時期もありました。

というのも、バブルの時代に入り、メーカー中で内製化の傾向が強まったため、協力企業への仕事依頼が激減してしまったのです。

その時は売上が絶頂時の1/10程に大幅に減少してしまい、会社の存続も危ぶまれました。

そういった難しい状況や、両親が蓮田市出身という縁もあり、平成9年11月にさいたま市(旧浦和)から蓮田市に移転しました。

本当に苦しい時期でしたね。ですが結果的にはその危機を乗り切ることができました。

━━━会社の存続も危ぶまれる中、乗り切ることができた経緯についても教えてください。

蓮田市に移転した頃に、永谷園様とのお取引が始まったことが大きな転機でしたね。

現在は、お取引自体はなくなってしまいましたが、大変な時期に支えてくださった永谷園様には、今でも本当に感謝しています。

当時、永谷園様の支援がなければ、私たちは経営難に陥っていたかもしれませんから。

━━━貴重なお話ありがとうございます。そのような貴社が、事業を行う上で最も大切にしていることは何でしょうか?

もちろんですが「品質管理」を最も重要視していますね。

特にお菓子はお子様が口にすることもあり、一般的な食品製造における品質管理と比べても、より厳しい品質管理が求められるといっても過言ではありません。

特にロッテ様やセブンイレブン様のような大手企業と仕事をする上で、もし弊社の品質管理が不十分だった場合、メーカーをはじめサプライチェーン全体での重大な問題になってしまいますからね。

ですので「品質管理」には特に力を入れており、品質管理において経験が豊富な専門家を雇用して社員全員にノウハウを伝授したり、常に業界水準の品質管理が徹底できるように最新設備への投資も積極的に行なっています。

そういった取り組みのおかげもあり、ありがたいことに現場のメンバーがどんどんを成長してくれています。

もちろん経営者として現場に居続けることも大事かもしれませんが、経営者がいなくても会社が回るような体制を作っていくことも重要だと考えています。

そのためにも現場メンバーから挙がった「要望」や「投資の依頼」については、基本的に、否定や余計な口出しをせずに、意見を尊重して積極的に投資するようにしています。

そして、やると決めたら、迷わずスピーディーに進めることが当社のスタイルです。

その方が常にお客様のニーズに迅速に対応できますからね。

歴史ある企業が、工場に自家消費型太陽光発電を導入した理由とは?

———貴重なお話ありがとうございます。常に時代とお客様のニーズに合わせて変化を続けてこられた御社が、自家消費型太陽光発電の導入を検討されたきっかけを教えてください。

きっかけは、企業として「SDGs宣言」をしたことです。

その一環として製造時に発生する温室効果ガスの削減に取り組みたいという理由で、自家消費型太陽光発電の導入を検討し始めました。

そのような中、インターネットで検索している際に恒電社さんを見つけました。

会社同士が距離的に近かったこと、そして同じ蓮田市に拠点を構える岩崎食品工業さんが恒電社さんで自家消費型太陽光発電を導入したという記事を拝見して、恒電社さんなら安心できそうと思い、早速問い合わせをしましたね。

念の為、大手企業にも見積もりを依頼し比較検討しましたが、太陽光発電事業を長く行なっていることや、先ほど話した理由(会社同士の距離・身近な実績)で最終的に恒電社さんにお願いすることに決めました。

確か、初回の商談から2週間ほどで恒電社さんに発注したかと思います。今回の決定もスピーディーに行いましたね。

最初は、どの工場に太陽光パネルを設置するかで悩みましたが、営業の方から複数パターンのご提案をいただき、結果的に「第四工場(桜ヶ丘工場)」に設置することとなりました。

———ご導入にあたり、懸念されていたことはありますか?

恒電社さんの営業の方がスムーズかつ丁寧にご提案してくださったので良かったですよ。

世界的な半導体不足などの影響などで予定よりも納期が遅れてしまいましたが、「納期」よりも「何かあった時の安心感(同じ埼玉県という距離的なメリット)」を優先しましたので、その点も問題ありません。

大手企業など部材を抱えている企業の方がもしかしたら納期が早かったのかもしれませんが、経営者としては「安心感」に勝るものはありませんからね。

まだ稼働して間もないのですが、現時点で既に15%程度の削減効果が見られています。今後も効果を注視していきたいと思います。

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2024年9月には新社屋が完成予定

———ありがとうございます。最後に貴社の今後の方針について教えてください。

現在、新しい社屋を建設しており、2024年9月に完成予定です。

その社屋には「直売店」を設置する計画です。

この辺は食品製造企業の直売所が多いですから、地域の方々が立ち寄れる「直売所通り」ができると素敵だなと思っています。

ですので今後は自社製品の販売も強化しながら、地域経済への貢献にも注力していきたいです。

また、社屋には託児所も付ける予定で、従業員が子供を預けられるようにして、働きやすい環境を整えるつもりです。

お世話になっている地域のため、そして従業員のために良い環境を作ることが弊社の使命だと思いますので、これからも実直に取り組みを進めていきます。

———本日は貴重なお話しありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。


導入事例

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インタビュアー・記事を書いた人

恒石陣汰(ツネイシジンタ)
株式会社恒電社

恒石陣汰(ツネイシジンタ)

日本における再生可能エネルギーの普及と、電力業界の脱炭素化へ大きな可能性を感じ、2020年に恒電社に入社。現在は、YouTubeなどを通じた、電力・エネルギー業界の情報提供をはじめ、電気工事設備工事の内容や流れを解説するなど、マクロからミクロ領域までを解説。第一種電気工事士・第二種電気工事士資格保有。

クリエイティブ担当

岩見啓明
株式会社恒電社

岩見啓明

クリエイター。恒電社では動画、記事、広報、企画、セミナー運営、デジタル広告と幅広く施策を担当。個人では登録者数1万人超えのYouTubeチャンネルを運用した経験の他、SDGsの啓蒙活動で国連に表彰された経歴も。2023年に二等無人航空機操縦士(ドローンの国家資格)を取得。

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