導入事例 株式会社秀建

【導入事例】「SDGsで何をすべきか?」埼玉県の建築業が自家消費型太陽光発電設備の導入で目指す取り組みとは。

投稿日:2022年10月3日
更新日:2024年11月27日
【導入事例】「SDGsで何をすべきか?」埼玉の建築業が自家消費型太陽光発電設備の導入で目指す取り組みとは。

【要約】 SDGsへの取り組みとして、電気代削減や環境保全、地域貢献を目指し、自家消費型太陽光発電設備を導入

株式会社秀建について: 昭和61年(1986年)創業の建築業者であり、主に新築向けの外壁断熱材や内壁の耐火断熱材の施工を手掛ける株式会社秀建。当初は埼玉県を中心に事業を展開していましたが、現在は東京都内での業務も増加している状況です。

自家消費型太陽光発電を導入した理由: SDGsへの取り組みを検討する中で、電気代削減や環境保全を目的として自家消費型太陽光発電設備の導入を決定した同社。また、地域の大規模停電時にスマートフォンの充電などを提供するシステムの導入も視野に入れています。金融機関からの紹介で、埼玉県内で太陽光発電に詳しい恒電社を知り、同社の実績や地理的な近さから選定したといいます。

今後の展望: 電気自動車の導入を計画しており、協力会社と合わせて計4台の導入を予定しています。将来的には全ての車両を電気自動車に切り替える方針です。また、地域の大規模停電時にスマートフォンなどの充電を提供するシステムの導入も検討しています。今後もSDGsへの取り組みを進め、地域や環境への貢献を目指します。

建築業|株式会社秀建様

「私達で出来ることは、私達でやろう。」

昭和61年創業。今年で36年目を迎える埼玉の建築業、株式会社秀建はオフィスに自家消費型太陽光発電設備を導入しました。

電気代削減、環境への取り組み…自家消費型太陽光発電設備の導入目的は様々。株式会社秀建代表 北井様に導入背景を伺うと、経済合理性を考えつつ、地域も意識されていました。

「周辺が大規模停電になった際には、地域の人がスマホなどを充電出来るようなシステムも導入したい。」

電気代、環境、地域、ひいてはSDGsを俯瞰した結果「私達がやるべきこと」を素早く、着実に実施。

なぜ、建築業界の中でも先んじて自家消費型太陽光発電設備を導入したのか。代表である北井様に伺いました。

建築業界でも先駆けた太陽光発電システムの導入の背景は、SDGs

━━━御社の事業内容についてお伺いさせてください。

弊社は主に断熱関係に従事している建築業です。新築向けを主として、外壁の断熱材と、内壁は耐火の断熱材の仕事を行っています。

お客様はゼネラルコントラクターが多く、元々は埼玉を中心として事業を展開していましたが、現在は東京での仕事が多い状況です。

株式会社秀建 代表取締役社長 北井様

━━━今回、太陽光発電システムの導入を検討するに至った経緯を聞かせてください。

元々は、「SDGsに対して会社としてどう取り組んでいくか」を考え始めたことが最初です。まずは自分たちで節電などに取り組み、少しでも電気代を抑えようという考えがありました。

以前から自宅には太陽光発電システムをつけていたので、「次は事務所への設置を検討しよう」と考えていたところ、お付き合いのある金融関係の方から「埼玉に、恒電社という太陽光発電に詳しい会社がある」と紹介されたことをきっかけに具体的に検討を始めました。

加えて、私が金融機関の方に「海外ではESGへの取り組みを行っている企業の方が、多少業績が落ちたとしても融資を受けやすいと噂で聞いてたが、実際に日本ではどうですか?」と尋ねたところ、「日本でも正にそうなっていきますよ!」と聞いたことも導入をより具体的に進める上で大きな要因でした。

━━━未来を見据えて太陽光発電設備を導入した、ということでしょうか。

そうですね。

弊社は清水建設様と取引があります。最近、現場では騒音表示だけでなく、CO2の排出量を表示したり、CO2が出ない工法を採用するなど、環境に対して様々な取り組みがおこなわれています。

そのような時代背景の中「弊社は何ができるか?」と考えたとき、まずは自社に太陽光発電システムを導入することが導き出されました。

表彰状
2022年、株式会社秀建は清水建設より環境賞を受賞

━━━同業他社でも、御社のように太陽光発電システムの導入が進んでいますか?それとも、同業他社に比べても御社は先進的なのでしょうか?

建築業界では早い方だと思います。

設備業または電気業における導入は多いですが、建築業ではまだまだです。
一方重機業など、機械関係ではCO2を出さないよう取り組んでいます。

━━━建築業の中で見た時に、御社は先進的な取り組みをしているんですね。

そうですね。検討止まりではなく、本当に導入しているという点ではそうだと思います。

各社、講習会や勉強会などには参加していると思いますが、実際に太陽光発電設備を導入しているケースは少ないのではないでしょうか。

だからこそ今回、清水建設様から関東地区の5社の中の1社として環境賞を頂けた。
表彰式にも参加しましたが建築業は弊社だけで、残りの4社は設備供給業または電気屋でしたね。

━━━さて、今回恒電社をご選定頂くにあたり、何が決め手でしたか?

繰り返しにはなりますが、金融関係の方々とSDGsの取り組みを進めている中で、オススメの企業として、恒電社を紹介してもらったことですね。

元々将来的なことを考え、埼玉県内におけるネットワークの中でSDGsに取り組んでいく必要があると考えていました。

あとは、同じ埼玉で、営業所が近いことも大きなポイントでしたね。

メンテナンスや相談事があった際、近いのでスピーディーに動いてもらえることは大きかったです。

━━━ご提案から引き渡しまで、建築業者のシビアな視点で見た満足度はいかがでしょうか?

非常に良かったですよ!

足場の計画も出してくれましたし、駐車場の利用などの細かい日程調整も事前に何度も打ち合わせを実施してくれました。

しっかりコミュニケーションをとることができたので、やはり埼玉の企業を選んで良かったなと改めて思いました。

株式会社秀建 代表取締役社長 北井様
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「私達で出来ることは、私達でやろう」

━━━最初にSDGsに興味を持ったきっかけを教えてください。

元々、清水建設様には何年も前からアドバイスを貰っていました。

「SDGsへの取り組みをしてください」とお話があり、アイドリングストップや現場でも無駄な電気を使わないなど、全て教えてもらいました。

それらは清水建設様自体のSDGsの評価に関わってくることも大きいと思います。

先ほども申しましたが、建築現場の多くではCO2の排出量と騒音がデジタルで表示されてます。

以前は音だけでしたが、ここ数年でCO2排出量も表示されるようになりました。

このような変化を目のあたりにするうちに、SDGsについて現場でやれるところからやっていこうと。「私達で出来ることは、私達でやろう」なっていきました。

━━━なるほど。御社では、SDGsに取り組むための委員会を作ったと聞きました。具体的にどのようなことをされていますか?

月に一度、金融機関の方がいらして、弊社でSDGs委員会を行っています。

もちろん、リソースの問題もありSDGsの全項目に着手することは出来ません。そのため「弊社ができること」また「製造業や製造販売でないからこそ出来ること」を絞っていき、意見を出し合って具体的なアクションまで落とし込んでいます。

もし良かったら、みんなで書いたホワイトボードが残っているので見ていってください。

SDGsのアイデアをまとめたホワイトボード

例えば、SDGsのゴールの一つである “人や国の不平等をなくそう”から、外国人の雇用も積極的に行っています。

あとは環境面ですね。

日本は地震が多い国なので、建築業としては耐震性に優れ、CO2を排出しない建物を造ることを念頭においてます。

ゴミを減らしたり、しっかり分別したりは当然のこととして行っています。

━━━しっかり、行動に移されているのですね。

昔、工場でISOなどを取得する時に「難しく考えなくていいから、やるものだ」としてやっていました。

現在ISOを取得しているということが会社の評価に繋がっているということを考えると、いずれかは「SDGsも同じ扱いになるかもしれない」と考えると凄く納得がいった。

自分だけが勉強したり掲げたとしても周りがついてくるかと言ったら難しい。なので、今回もみんなで考え、みんなで実行しています。

━━━素晴らしいです。ちなみに、現状の取り組みに加えて、今後予定しているSDGsへの取り組みもあるのでしょうか?

いずれは弊社で電気自動車を2台導入しようとしています。

協力会社においても2台導入しようと考えており、計4台ほど導入する予定です。将来的には、全て電気自動車にしていきたいですね。

加えて、例えばこの周辺が大規模停電になった時に地域の人にスマホなどを充電出来るようなシステムも導入したいと思っています。

━━━今後太陽光発電システムのご検討を考えている方に対してメッセージがあればお願いします。

知り合い企業さんとか、弊社に訪れて太陽光発電にご興味を持ったお客様がいれば、太陽光発電設備の導入のオススメをしています。

「私達で出来ることは、私達でやろう。」を広げていきたいです。


導入事例

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記事を書いた人

恒石陣汰
株式会社恒電社

恒石陣汰

前職にて、イスラエル発のWEBマーケティングツール「SimilarWeb」「DynamicYield」のセールス・カスタマーサクセスを担当。その後、日本における再生可能エネルギーの普及と、電力業界に大きな可能性を感じ、2020年に恒電社に入社。現在は、経営企画室長兼マーケティング責任者として従事。YouTubeなどを通じた、電力・エネルギー業界のマクロ的な情報提供をはじめ、導入事例記事では、インタビュアー・記事の執筆も行なっている。

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